今帰仁村運天港より出発
2016年5月2日、今帰仁村の運天港より、11時発の伊平屋島行きフェリーに乗る。
原付バイクにテント一式を積み込み、島に持ち込む。
フェリーの上で伊平屋島全体を望む
伊平屋島は山と平地がきれいに分かれている。
左端から阿波岳、賀陽岳、腰岳、前岳(メ岳)。
前岳に隠れた後ろ側にアサ岳、後岳(クシ岳)、タンナ岳、久葉岳(クバ岳)がある。
左側の小さな島は野甫島(ノホ島)
賀陽岳へ登山を試みるが・・・
最初に伊平屋最高峰、賀陽岳に登山しに行く。
貯水池あたりに登山口があるということなので、早速向かう。
ダムを見つけ、木に黄色いリボンが結び付けられた登山道らしき道を発見。
早速上ってみるが、途中で登山道が消失してしまった。
ハブも出るのでやむをえず下山する。
下山中に道に迷うが、何とか降りられた。
後日、詳しく調べたところ登山口が間違っていたことが判明した。
賀陽岳にひとつだけと思っていた貯水池は実は2箇所あった。北側にある貯水池が正しいようであり、自分が行った場所は我喜屋ダムであった。
野甫方面へ移動
気を取り直し、野甫島へ行く。
阿波岳を見ながら野甫橋を渡り、入島する。
野甫島に名所の古井戸があったので立ち寄る。井戸はふたがされていないので要注意。
野甫の南端へ
南端と思われる展望台から具志川島、伊是名島を望む。
伊平屋より伊是名は人が多くにぎやからしい。
野甫島の西海岸に降りてみた
砂浜は白いが生き物がかなり少ない。
本島の海岸でよく見られるハゼとカニばかりである。
ナマコやイソギンチャクもほとんど見られず。
水がなければ火星と見間違えるほど荒涼としている。
北端に向かって西海岸線を移動
西海岸線を北に向かって移動し、阿波岳、賀陽岳、腰岳、アサ岳を通り過ぎる。
突き出た岩
後岳とタンナ岳の間あたりに、突き出た奇妙な岩があった。
ちょっとした名所らしく、道路わきには花やオブジェが飾ってある。
砂に覆われた斜面
山の斜面が砂に覆われている奇妙な景観。
牧場
Googleアースで地図を見ていたとき、この一帯だけ妙に禿げていた。
気になっていたので、ちょっとわき道にそれて行ってみたら牧場であった。
牧場の中を散歩してみたいものだが当然入れない。
無蔵水
無蔵水という看板があったので海岸に降りてみた。
かなり風が強く砂が激しく吹き付ける。どうやら山の斜面の砂は風が運んできた可能性が高い。
無蔵水の説明は特になかった。枯れた水の流れのよな場所があったので無蔵水なのだろうか。
気になる大岩があり、いつかこの岩に登れる日は来るのだろうかなどと考えながら岩の表面を観察した。
後日、調べてみるとこの岩の頂上にある水溜りが無蔵水というらしい。
しかも女性がこの岩に登って遭難した夫の帰りを待つという伝説もある。登っていたのか...
久葉山(クバ山)
名前の通りクバ(シュロの木)で覆われた山。
伊平屋に来て一番びっくりした。こんな山があるとは。
自家の庭にもクバは植えてあり、猫の愛用爪とぎになっている。
クバ笠は畑仕事で一役買っており、毛のような繊維はバーベキュー用の着火財として便利。
亡くなった祖父もクバの葉でよくウチワを作っていた。
久葉山の海岸 | 沖縄最北端?
久葉山の海岸を少し散策した。
ウミホウレンソウが自生していたので葉を数枚摘み、海水で洗ってからパンと一緒に食べた。
なかなかうまい。
後日になって気づいたが、この辺りが恐らく沖縄県の有人島で最北端のはず。
景観に目を奪われ肝心なことを忘れていた。
なお、沖縄県の最北端は硫黄鳥島で無人島。
久葉山の頂上
頂上まで車で登れる道がある。頂上には灯台があり、そのわき道を通ると久葉山の頂上へいける。
頂上にはクバは少ないが、見下ろすとクバがびっしりと生えていることが分かる。
クマヤ洞窟
久葉山のすぐ近くにクマヤ洞窟がある。
階段を登るとせまい入り口の洞窟がある。
中には入れそうなので入ってみた。
暗い、広い、不気味。独りで来るようなところではない。
祭壇と鏡が配置されている。
クマヤ洞窟の砂斜面
クマヤ洞窟のある大岩(崖)周辺は、かなり砂に覆われている。
古い道路跡があったので少し登ってみた。
変わった植物が自生している。また、となりに見える久葉山がとても美しい。
古い道路跡の先には防空壕っぽい怪しい穴がある。
拡大
ため池
そろそろ日が暮れてきたのでキャンプ場へ行くことにする。
途中でため池があった。離島は大抵そうだがこの島でもため池は多い。
オタマジャクシがいるようだが、魚影は見当たらず。
キャンプ場は久葉山とクマヤ洞窟の間にあるようなので道を引き返す。
クマヤキャンプ場
地図にはキャンプ場とあるが人工物は一切見当たらず。
自分以外だれもいない。まわりに家もなく、車もほとんど通らないので異様にさびしい。
野甫のキャンプ場ではテント張っているのを見かけたが、ここで泊まる人はいないようである。
とりあえずテントを建て宿泊する。テントが安物だったので虫やすきま風がひどくよく寝られず。
明日朝になって気づくのだがクマヤ洞窟を少し通り過ぎたところにトイレとシャワーの施設がある。
崖の上に登る
翌朝、目の前に見える崖を登ってみた。
崖の上には小さな祭壇があり、クマヤ洞窟内と同様な鏡が飾ってあった。
なお、登り道は非常に危険である。また環境保護の観点からここに来るべきではないと思われる。
念頭平松
名所である平松を中心にした公園。。
平松のまわりをぐるりと歩道がめぐらしてあり、360°どこからでも眺められる。
伊平屋島のマスコットキャラクターのモデルにもなっている。
なお、キャラクターは2,3種あるようである。
公園内には池もあるが魚影は見られない。ジャンボタニシの卵があちこちに産み付けられていた。
腰岳
売店で食料を買いそろえ、腰岳へ登山開始。
こちらの山は登山道が整備されているので登りやすい。
ここでもクバがあちらこちらに見られる。
遺跡のようなものもあった。
雷が接近しはじめたので、やむを得ず途中で下山する。
展望台
がっかりしながら腰岳の登山口から近い、展望台に行く。
伊平屋をもう一周
雷雨になるまで2時間くらい猶予がありそうだったので、バイクで伊平屋をもう一周することにする。
今度は反時計まわりに進む。
途中でスマホのバッテリーが尽きてしまったので、写真は前岳(めだけ)と東海岸の未舗装道路だけ。
のんびり走ったとはいえ、一周するのに1時間50分はかかった。
一周後、13時発のフェリーに乗るため前泊港に戻る。
きぐるみが踊りながら本島からのフェリーを出迎えていた。
そのフェリーに乗り帰路につく。
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