目次

  1. 文章作成の心得
  2. 説得のある文章とは
  3. 質問文について
  4. 文章を書くことで得られる利
  5. 品詞
  6. 訪問の会話
  7. 情報収集と文章作成

文章作成の心得

  1. 短い文から芋づる式に文章を作る
  2. 部、章、節、項で文章をまとめる
  3. 真実性の高い文章は人の心を動かす
  4. 5w1hに情報を分けて文章を作る
  5. 文章を書く目的を明確にする
  6. 目的により情報表示と情報隠ぺいを施す
  7. 例えや比較を用いると、理解させやすい。
  8. 情報をよく理解し、文を書く
  9. 冒頭部分だけでもなるべく分かりやすくする
  10. 複数の情報は順番付すると分かりやすくなる
  11. 難しい言葉を使わずに済むなら使わない
  12. 「とされている」を文末にすると、控えめな表現となり、内容が少しぼやける
  13. 定義的なら「場合」、流動的なら「とき」、行動的なら「時」を使う。
  14. 難しい文章でなく、分かりやすい文章を書く
  15. 一覧はルールに基づいて並べると良い
  16. 読み手の意見を予測して文章を書く
  17. 読み手の感情に配慮を示す
  18. 読み手の利益を考える
  19. 文章の資料あつめや、メモ書きにはソクラテス式問答法が使える
  20. できあがった文章は時間をおいた後、もう一度校正すること
  21. 意表を突く文章は、読み手の関心を引き起こさせやすい
  22. 一文の長さは50文字を目安とする
  23. 一文に対し一つの情報が原則である
  24. 始まりと終わりがつじつまが合うようにする
  25. 文章連結する際、重きを置きたい情報は最後に持っていく
  26. 「」でキーワードを区切り、文章内だけの主語を作る
  27. 同じ言葉でも人によりイメージが変わるものがある
  28. 抽象的な文から始まり、具体的な文で終わる
  29. 起承転結は、「起」を定義、「承」を普通情報、「転」を重要情報、「結」を結論とする
  30. 本を読み、言葉の意味を調べることで文章力を向上させる
  31. 類似する言葉の違いを見きわめ使い分ける
  32. 自分に適した文章力トレーニング法を編み出す
  33. 文章化しながらの思考する
  34. 読み手の職業に合わせた文章を書く
  35. 一方的な主張しかしない悪文
  36. 誤解を与える悪文
  37. 極端な長文は区切る
  38. 文章に必要な力は情報収集力、情報分析力、文章力である
  39. 会話は文章より短い言葉で済む
  40. 物事に様々な角度から切り込む
  41. 修飾と被修飾は近づけると分かりやすい文章になる
  42. 主語の省略しても意味が伝わる場合がある
  43. 句点は適切と思える箇所に感覚的に打つ
  44. 情緒的文章と論理的文章の違い
  45. 句とは文中で区切られた部分である
  46. 述語とは主語が何をしているかを表す言葉である
  47. 文章が分かりにくいと感じたら主語と述語を一致させること
  48. 比喩と韻を踏んだ文章により分かりやすい文章となる
  49. 文に同じ言葉を何度も含めない(長文のぞく)
  50. 能動態と受動態で強調する言葉を変える
  51. 複数の文からなる文章を書く場合、次の文は前の文とつながりを持たせること
  52. 体言止めを適度に使うとリズム感があって良い文書になる
  53. 複数の項目列挙の書き方
  54. 接続詞は前文と後文を関係に意味を持たせる言葉である
  55. 「が」のあとに続く文は結果を書くとよい
  56. 三段論法
  57. 文から無駄な装飾を省くと、キレのある文になる
  58. 脳の記憶方法に基づいて、理解のさせる方法
  59. 講話から情報を得、収集する
  60. 聴く人の状態に合わせた話し方をする
  61. 言葉足らずに気を付け、読み手に誤解を与えないように
  62. キリストの教え方
  63. 専門家向けなら専門用語を交えた話をする
  64. 聞く状態でないと話は聞かれない
  65. 話を聞くかどうかは外見も影響する
  66. 読み手または聞き手の状態に合わせる
  67. 聞き手を分類する
  68. 「目が滑る」状態
  69. 名詞を動詞にする
  70. 名詞を形容詞化する
  71. 動詞を名詞化する
  72. 動詞を形容詞化する
  73. 動詞を名詞化する
  74. 形容詞を名詞化する
  75. 形容詞を動詞化する
  76. 名詞と動詞を入れ替える
  77. 目的語は動詞の目的を指す語である
  78. 断定形と推量形
  79. 話す前にあらかじめ思考を行い、説明の準備をする
  80. 迷ったら、最後に話す一言を思い出す
  81. 結論を先に話すと聞き手は安心する
  82. 話す理由を伝えると聞き手は安心する
  83. 利を伝えると聞き手は安心する
  84. 人に説明する前に筋書きを作っておく
  85. 不要な主語や代名詞を削る
  86. 重複をなくす。同じことを繰り返さない(最初と最後は別)
  87. 文章は短く小分けする
  88. 同じことを繰り返す反復文に注意
  89. 主語は文章中で早めに出すようにする
  90. 指示語(こそあど)は使いすぎてはならない
  91. 「これ」「あれ」などの指示語は距離感によって使い分ける
  92. 「の」は一文に2つまで
  93. すばやく文章を書き、後で校正する
  94. 目次やセクションが多くなった時のまとめ方
  95. 農業記録のまとめ型
  96. 難しい多くの事柄を説明する場合、一つだけ説明し、他は疑問を列挙する
  97. 余分を省き、一文をなるべく短くする
  98. 係り受けとは?
  99. 語順の入れ替え
  100. 誉め共感する
  101. 政治や宗教については共通の話題を
  102. 話す内容を筋書き化する
  103. 直感では分かるが詳細が分からないことを伝える方法
  104. "行間"が離れていると分かりづらい文章になる
  105. 内容は時間をかけないと分からないが、直感的には分かる物事の言い回し
  106. 補語は主語と結びつきが強く、目的語は動詞と結びつきが強い
  107. 日本語の5成分
  108. 物事の逆から説明すると分かりやすい
  109. ソクラテス問答法の応用
  110. 動詞を連続して用いる
  111. あいさつのあとに何気ない一言の会話は良い印象をあたえる
  112. 修飾語は被修飾語と近づける
  113. 美しい言葉とは
文章の基本構造は序論、本論、結論である

説得のある文章とは

  • シンプルで道理にかなった質問をする。
  • 読み手の利益を説く
  • 数値を交えると説得力のある文章ができる。
  • 文章に目的を持たせ、相手の行動を促す。
  • 経験談は心が動かされる。
  • 人に目標を持たせる。
  • 文章に目的を持たせ、相手の行動を促す。
  • 人の心を動かすためには,まず,なぜそう信じているか,どうしてそのように行動するかを見極めなければならない。
  • 強制せず巧みな質問をする。
  • 相手の考えと行動が変化するのを待つ。
    聖霊が,その人の考えと行動に影響を与えるのを待ちましょう。―マル 4:26‐29。

質問文について

文章を書くことで得られる利

  • 文章を書くことで、物事を詳しく分析できる。
  • 詳しく理解することができる。
  • 文章を書くことは記憶の助けになる。
  • コンテンツを定期的にバージョンアップするなら長期記憶することができる。
  • 文章で得た知識を、人に話すことでも記憶の助けとなる。

品詞

  1. 品詞とは
  2. 名詞
  3. 動詞
  4. 現代日本語の「主格」はガ格
  5. 主体はおおまかな主語
  6. 代名詞とは名詞の代わり

訪問の会話

  1. 訪問の約束:定期的に家々をまわっていることを伝える
  2. 訪問の約束:家の人に対する質問に次回答える
  3. 間接的な話題から本題につなげる
  4. 説明には準備が必要


文章を書き始め

  • 文章の目的を定め、一文で書き表してみる。この一部から芋づる式に文を作っていく。
  • 情報を情報フォーマットごとに分け、整理しつつ文章化する。 情報フォーマットには場所、理由、利益、実用、課題、発展などがある。
  • 文章を書き始めるときは最も重要順に書けばよい。

情報のまとめ方

部、章、節、項でまとめるのが基本である。英語すると、それぞれパート、チャプター、セクション、サブセクションとなる。

節とは

「節」は文を構成する述語とその項からなるまとまりであり、SV(主語、述語)が含まれる文章である。

項とは

小分けした情報であり、短い文で表せる。

節のまとめ方

まずは情報をひたすら集め「項」としてメモ書きする。
メモ書きの塊から共通する主題を見つけ出し、タイトルをつける。
タイトルを参考に、メモ書きを文章に整形していく。
多数の情報であるなら一覧化することもできる。
図解を入れると理解しやすくなる。

目次を作る

ある程度セクションが増えたら、目次を作成する。
全体を概観できるものが必要であるためである。
セクションがさらに増えたら、グルーピングを行い、チャプター(章)としてまとめる。
チャプターにまとめる際、タイトルと説明文を入れるとよい。

情報をまとめるコツ

情報が難解で複雑であるなら、情報を細かく分解し、一覧化すると良い。
情報まとめ作業が複雑になってきたら、とりあえず上から順番に作業する。

5w1h


他にも以下の質問フォーマットがある

文章を書く目的を明確にする

目的により文章全体は大きく変わってくるので、文章を書く前にはまず目的を明確にしなければならない。

以下の例では「ソフトウェアの品質について」の文章を、2種類の目的ごとに書いてみる。

<題例>ソフトウェアの品質について

① 目的:品質が役に立つ理由を知ってもらう。

プロジェクトを成功させるカギは品質、工数、納期です。
工数がわかれば、納期、コスト、そして利益もわかるように思えます。
しかし、品質が低いと工数がわかっても、納期とコストは未知数となり、利益がでるのかも分からなくなります。
そのゆえ品質は利益を正確に予測するのに役立ちます。

② 目的:プログラムの書き方を見直してもらいたい。

品質が低いとプログラムとは、仕様変更やバグ修正に時間がかかるプログラムのことです。
品質を高くするには仕様変更やバグ修正に強いプログラムにする、 すなわち人が理解しやすいプログラムのソースコードを書くということです。
理解しやすいソースコードにするには次のことができます。
・・・略・・・

目的により情報表示と情報隠ぺいを施す

目的外の情報が多くあると、読み手に目的を理解させづらくなる。
そのため、目的外の情報は少なくして隠ぺいするか、補足書きにする。

「とされている」

「とされている」を使うと、 控えめな表現となり、内容が少しぼやける。

<例>


猫にイカを与えてはいけないとされています。
猫にイカを与えてはいけません。

「時」、「場合」、「とき」の使い分け

定義的なら「場合」、流動的なら「とき」、行動的なら「時」を使う。
原核微生物である場合、細胞壁をもたない。← 定義のような印象
原核微生物であるとき細胞壁をもたない。← 文章の流れがスムーズ
原核微生物である、細胞壁をもたない。← 適切でない


行動的なら「時」

ウィルスは他の生物の細胞に侵入した、増殖を開始する。
ウィルスが他の生物の細胞に侵入した、増殖が始まる。← より適切な使い方
猫がエサを食べ始めた時から~


条件の広さによる「場合」と「とき」の使い分け

条件が広いなら「場合」、せまいなら「とき」を使うことができる。

難しい文章でなく、分かりやすい文章を書く

中学生でも分かるくらいの文章を書くこと。
分かりやすい文章は人を引き込みやすくする。

言葉の用い方がおかしい文であっても分かりやすい文もあれば、言葉を正しくつかっても理解が困難な文もある。

難しい文章
原生生物は細胞壁が無く、直接、栄養摂取可能である。単細胞ながら経口機能を備える種類も存在する。


分かりやすい文章
原生生物は細胞壁をもたないため、じかにエサを取り込める。単細胞ながら口をもつものもいる。


一覧はルールに基づいて並べると良い

一覧の行は重要順、最新順、物事順などなんらかの法則をもとに並べ替えるとよい。
一覧について説明するとき、上位の数行だけピックアップすればよいので便利である。

並べ順の例


読み手の意見を予測して文章を書く

命題に対して、読み手が抱いているだろう疑問文を提起する。
そのため疑問点や質問されそうな点を探し出す作業も必要になってい来る。
以下に命題とその疑問文の例を示す。

命題

自然農法では化学肥料はもちろんのこと家畜糞による肥料も不要である。

疑問文

植物は三大栄養素をカリウム、リン、窒素を必要とするが、それをどこから調達するのか?
微生物は施肥に匹敵する養分を生成する・・・<略>

補足

万民に受ける文章を書くのは困難であるため、読み手を絞ったり、
読み手を意識しすぎず思い切りで書くことが結果的に良い場合もある。

読み手の感情に配慮を示す

読み手や聞き手が持っている信念には配慮を示さねばならない。
特定の立場にある人の感情を刺激するような文章はよくない。

農業である場合、慣行農法、有機農法、自然農法のそれぞれに信念を持っている従事者がいる。
自然農法を取り上げる場合、慣行農法、有機農法の批判には配慮しなければならない。

<例>感情に配慮を示さない悪文

慣行農法は農薬を使いまくり、土壌を汚染する最低な農業だ。

<例>感情に配慮した文

慣行農法は農薬により害虫被害を減らし、食糧の生産に大いに役立っています。
しかし、自然環境や人体への影響も少ならからずあるのも事実です。


ただし、八方美人のような文章にはなってはならず、明らかな悪に対しては、徹底的なバッシングしたほうが良い。

読み手の利益を考える

読み手や聞き手は情報を利益として得たいと考えている。
よって有益と思える情報を書けばよい。

文章の資料あつめや、メモ書きにはソクラテス式問答法が使える

ソクラテス式問答法は問いと答えからなる物事の探求方法である。
本来は命題に対して議論することに用いられるようだが、資料あつめの調査にも役に立つ。
ソクラテス式問答法の代わりに 5w1hを用いることもできる。

<命題>ウィルスは生物でなく物質である。

すべての生物は核酸(DNAなど)を持っているか?
→持っている

ウィルスは核酸を持っているか?
→持っている

すべての生物は子孫を残すか?
→子孫を残す。

ウィルスは子孫を残すか?
→増殖により子孫を残す。抵抗体を持って増えることもある。

すべての生物は代謝機能を持っているか?
→おそらく持っている

ウィルスは代謝機能を持っているか?
→持っていない

では代謝なしにどのように生命維持をしているのか?
→他の生物の細胞に寄生し、養分を得る。

養分を得ることは代謝でないのか?
→代謝でなく化学反応

代謝と化学反応はどう違うのか?
→・・・

DNAを持っているだけでは生物と言えないのか?
→・・・

できあがった文章は時間をおいた後、もう一度校正すること

下書きと校正により文章を作成するのが基本である。
できあがった文章は、時間をおいてからもう一度見て、校正するとより精錬される。

書いた文章を内容を忘れたころに、もう一度見返し、理解しやすいようなら良い文章といえる。
すぐに理解できない場合は校正が必要である。

校正にはレイアウトを変えてみる方法もある。

始まりと終わりがつじつまが合うようにする

<例>

× 自動車を人の散歩道で歩かせる。
○ 自動車を人の散歩道で走らせる。

文章連結する際、重きを置きたい情報は最後に持っていく

重きを置きたいワードは、文章の末尾に配置する。

<例>

この猫はよくエサを食べるので大きい。→「大きい」が強調
この猫は大きいのでエサをよく食べる。→「エサをよく食べる」が強調
大きくてエサをよく食べるのはこの猫です。→「この猫」が強調

「」でキーワードを区切り、文章内だけの主語を作る

<例>

「赤い大きな猫」はエサに好き嫌いがない。

同じ言葉でも人によりイメージが変わるものがある

下記の例では、不潔のイメージを持つ人と、哀れに思う人がいる。

<例>

猫疥癬にかかった猫

抽象的な文から始まり、具体的な文で終わる

最初の文は抽象的にし、続く文では具体的にする。
つまり紹介文をはじめに書き、あとから詳しい内容を書くという方法である。

<例>

赤猫は用心深く、臆病である。←抽象的
赤猫は野良生活が長いようであり、用意に人になつかず、エサを食べる時も人から距離を置き、 臆病で用心深い。←具体的

起承転結は、「起」を定義、「承」を普通情報、「転」を重要情報、「結」を結論とする

ビジネス文書はすばやく理解できなければならない。
起承転結は物語向きで、長々となりがちなのでビジネス文章には不向きとされている。
しかし、短く簡潔に書くように心がければ、筋道通った話になり、ビジネス文書でも大いに役立つ。
起承転結で筋道通った分かりやすい文章を書くのは難しい。それだけに、できあがった文章は完成度の高いものとなる。

起承転結

内容種別物語ビジネス文書
定義/設定登場人物、土地、時代などを設定し、話をこす。定義、時間、場所、簡易な紹介文
普通の情報「起」をけ(引き継ぎ)、話を普通に進め、「転」につなげる。あまり重要でない普通の情報を書く。
重要な情報話をじて盛り上げる。利益のある情報など重要な事柄を書くと良い。
結論エピローグなど、物語のびを書く。全体をまとめて結論を書く。

<例・ビジネス文書の起承転結>

放線菌は土壌に多く住む細菌の一種である。 ←起
枝分かれした菌糸を持ち、胞子により増える。湿った土壌の臭いにおいの原因でもある。 ←承
キチン質を分解することができ、糸状菌の菌糸を溶かしたり、抑制をする。 キチン質で体を構成する病原菌であるピシウム菌やザリウム菌に強い。 ←転
つまり放線菌は病原菌対策に役立つ。 ←結

放線菌 放線菌は枝分かれした菌糸を持つ細菌である。 菌糸を持つ点で、カビと似るが、菌糸の長さはカビの数分の一程度である。 植物のように垂直に体を伸ばし、菌糸を根のように張り巡らせる。 垂直に伸ばした体の先端から胞子を複数作る。 胞子を形成する際、抗生物質を作る。 湿った土壌の臭いにおいとなる物質も作る。 植物の根がない場所では一番多い。 好気性である。 糸状菌の菌糸を溶かしたり、抑制をする。 キチン質を分解するため、キチン質の体であるピシウム菌やザリウム菌に強い。

本を読み、言葉の意味を調べることで文章力を向上させる

日ごろから本や記事を読むと、ある程度であるが無意識のうちに文章力は向上する。
その際、分からない言葉があれば、意味を調べると良い。

類似する言葉の違いを見きわめ使い分ける

一見、同じ意味に思える言葉でも微妙に意味が異なる。
意味の違いを調べて、適切に使い分けるとよい。

同じ言葉でも漢字、ひらがな、カタカナで微妙にニュアンスが変わってくる場合もある。

調べるひまがない場合は直感で適切と思える言葉を選ぶ。
日ごろから本や記事を読む習慣があるなら適切な言葉を選べるはずである。

<例>

みる 見る 観る 視る 診る 看る
~とき、 ~時、
~ひま ~、~ヒマ
見きわめる 見極める

自分に適した文章力トレーニング法を編み出す

トレーニング法の例には、とにかく文章を書き続ける方法や、 本を読む、ディスカッション(討議)の場に参加することなどがある。
フェイスブック、ツイッターなどのSNSに文を投稿するのもよい。

文章化しながらの思考する

命題に関して思考する際、頭の中で文章化し、後で書き出す。
頭の中だけの思考だと、あいまいになりがちなのであるが、 文章化させながら思考すると、はっきりとさせることができる。
そしてなるべく早く、頭の中の文章を書きだすこと。

読み手の職業に合わせた文章を書く

特定の職業の人には専門用語を用いた方がよい。
しかし、一般向けの文章である場合、専門用語をなるべる避けなければならない。
それでも専門用語を使わざるを得ない時は、その用語の説明をすること。
例えば「ダウンロード」という用語をIT知識のない人に説明する場合、「ダウンロード」という言葉を言い代えるよりも、先に意味を説明したほうがよい。

<例>

モジュール分割しながらプログラムをコーディングする。← IT 技術者向け
構成部位ごとに分けながらプログラムを書く。← 一般向け

一方的な主張しかしない悪文

自分の考えだけを一方的に主張するだけの文には説得力がない。
事実に基づいた文章を書くこと。
事実はなるべく客観的な視点で調べなければならない。

誤解を与える悪文

肯定とも否定とも受け取れる文に注意する。

<例>

このお茶は結構です。
このお茶はいいです。

極端な長文は区切る

長文は適切な長さに区切ったほうが良い。

悪い例

カビは多数、畑に存在すため施肥量の目安であるが、その理由は カビのC/N比は20であり、つまり炭素100gをエサにするとき窒素20gを必要とし、 C/N比が20以上の有機物をカビがエサとする場合、炭素に対する窒素量が少ないため、周辺の窒素を利用すると、 そのため畑全体の窒素量は減る。

適切な長さに区切る

カビは多数、畑に存在するため、施肥量の目安とすることができる。
カビのC/N比は20である。つまり炭素100gをエサにするとき窒素20gを必要とする。
C/N比が20以上の有機物をカビがエサとする場合、炭素に対する窒素量が少ないため、周辺の窒素を利用する。
そのため畑全体の窒素量は減る。

文章に必要な力は情報収集力、情報分析力、文章力である

情報収集力

5w1h,ソクラテス問答法、相違点など駆使して情報を集める。

観察分析力

さらに詳しい理由、新たなる疑問、情報を並べる、絞り込むなど。

文章力

分かりやすく文字で伝える力。
もしくは話す力

会話は文章より短い言葉で済む

  • 会話の場合、表情や声質で情報を補えるので、短い言葉で済む。
  • 日本語特有の主語の省略は、会話で特に多い。

物事に様々な角度から切り込む

「猫に小判」を別の角度から切り込む例。
猫には小判をあたえるべきである
猫と小判の比較

修飾と被修飾は近づけると分かりやすい文章になる

1つの被修飾に対し、複数の修飾文が存在する場合、 長い修飾文を先に配置すると意味が分かりやすくなる。
<改善前>赤い猫が昨日夜遅く近所の道路で、うちの猫を追い回していた。
<改善後>昨日夜遅く近所の道路で、赤い猫がうちの猫を追い回していた。

修飾語の順番により、勘違いを引き起こすケース
<改善前>赤いゴミをあさりまわる猫が家にやってきた。
<改善後>ゴミをあさりまわる赤い猫が家にやってきた。

主語の省略しても意味が伝わる場合がある

日本語では主語を省略してもニュアンスで伝えられる。
先に主語について書いているなら、続く文では主語を抜いてもよい場合がある。
ただし、長い文章では主語を省略すると理解しにくくなる。

<例>

赤い猫が毎週金曜日にゴミを漁る。 ← 主語あり
毎週金曜日にゴミを漁られる。 ← 主語なし


前置き文で、主語を省略している場合は、主語を省略したほうがすっきりする。

<例>

赤い猫は近所を縄張りにしている。 ← 前置き文
毎週金曜日にゴミを漁る。 ← 続く文では主語なし


句点は適切と思える箇所に感覚的に打つ

句点は適切と思える箇所に感覚的に打つ。多くても少なすぎてもいけない。
句点の打つ場所によっては、意味が変わる文章も存在するので注意する。
長い修飾語が2つあるときは、その間に句点を打つ。
文章の校正作業の際に句点の調整をするとよい。
句と句の間に毎回句点を打つのはよくない。接続詞も句点の役割を担っている。

情緒的文章と論理的文章の違い

情緒的文章とは文学や詩のような文章である。
論理的文章とは説明文のような文章である。

句とは文中で区切られた部分である

句とは文中で、意味的に区切られた部分である。
俳句の場合、5文字または7文字を指している。
なお「句」は言語によって定義が異なる。

文章を「句」ごとに色分けしてみた例

人が人を統治すべきか神が人を統治すべきか という問題がサタンと人間により引き起こされた。

句とは

  1. 文を構成する文字列の一つ
  2. 2つ以上の単語や付属から構成される
  3. 主要部とそれを取り巻く語
  4. 主語と述語を含めない
  5. 英語の場合、句にSVが含まれるなら節と呼ばれる
  6. 前置詞句、名詞句、動詞句、形容詞句、副詞句などが存在する

句の種類

種類説明
前置詞句 according to cat(ネコによれば)、as to dog(犬に関しては)、owing to elephant( ゾウ のために )、but for fish(サカナがなければ)
名詞句 偉大なカニ、 沖縄のイグアナ、 今年の巨大なネコ、 すばやく逃げるそれ(代名詞版)、 主要部が名詞の句である。非常に多く使われる。代名詞を含まれる
動詞句xxx
形容詞句xxx
副詞句xxx
※太字は主要部

述語とは主語が何をしているかを表す言葉である

述語とは主語が何をしているかを表す言葉である。
述語=動詞でない。述語が形容詞や名詞になることもあるからである。

猫が歩く
「歩く」の部分が述語
猫は大きい
「大きい」が述語になる
大犬は枕だ。
「枕だ」が述語 ← 名刺が述語

述語は文の成分の一つである。
文の成分には、主語・述語・修飾語・接続語・独立語がある。

文章が分かりにくいと感じたら主語と述語を一致させること

文章が分かりにくいと感じたら、主語と述語を一致させてみる。

主語とと述語が一致しない例

この老猫は乾物が好きなので乾物を常備するため買い物に行く。

「この老猫は、・・・買い物に行く。」となり主語と述語が一致しないので、少しだけ分かりにくい。

上記の文の主語と述語を一致させていみる。3パターンで検証する。

パターン1:
乾物好きなこの老猫のために、乾物を買い常備する。

「乾物好き※」を主語にまわし、「乾物好きなこの老猫」となるよう、主語を1つにまとめる。
「乾物を買い常備する」となるよう、述語を1つにまとめる。

主語・・・述語
「乾物好きなこの老猫」・・・「乾物を買い常備する」

パターン2:
この老猫は 乾物が好きである。乾物を常備するため買い物に行く。

シンプルな主語、述語の組み合わせになるよう文を分割してみた。

文 → 主語・・・述語
文1 → 「老猫」・・・「乾物が好き」
文2 → 「乾物を常備」・・・「買い物に行く」


パターン3:
この老猫は乾物が好きなので、乾物を常備するため買い物に行く。

句点で句で分けてみる。

句 → 主語・・・述語
句の前半 → 「老猫」・・・「乾物が好き」
句の後半 → 「乾物を常備」・・・「買い物に行く」

比喩と韻を踏んだ文章により分かりやすい文章となる

比喩とは、別の物事を例えにして物事を説明することである。
「韻を踏む」とは2つの文をリズムよく語調を合わせることである。
比喩と韻を組み合わせると、リズム感が良くなり分かりやすい文章になる。

<例>

猫は有害なイカを好み、中毒を起こす。
人も有害な娯楽を好み、中毒となる。

文に同じ言葉を何度も含めない(長文のぞく)

同じ言葉を連続で使いすぎると、単調になりリズム感が悪くなる。
節内では同じ言葉を2文字以内に抑えるのが無難である。
ただし、長い文章になるなら同じ言葉でそろえたほうがよい。解読が難しくなる。

同じ言葉を使いすぎた例
近所に赤い猫がいる。 赤い猫はよくうちの猫を追いまわす上、ごみを荒らすが、それでも赤い猫をてなづけたい。


同じ言葉を別の言葉に置き換えてみる
近所に赤い猫がいる。 この猫はよくうちの猫を追いまわす上、ごみを荒らすが、それでもこの野良猫をてなづけたい。


能動態と受動態で強調する言葉を変える

能動態は主語と動詞の組み合わせが「~する」という関係。
主語が動詞より偉いイメージ。

受動態は主語と動詞の組み合わせが「~される」という関係。
動詞が主語より偉いイメージ。主語が動詞の影響を受けた状態。

能動態の例

赤猫がシャム猫に噛みつく。


受動態の例

シャム猫が赤猫に噛まれる。


能動態と受動態で強調される言葉は変わる

能動態は行動側を強調し、受動態は行動を受ける側を強調する。
能動態の例では赤猫の噛みつく行動を強調している。
受動態の例では噛まれる側のシャムネコを強調している。

複数の文からなる文章を書く場合、次の文は前の文とつながりを持たせること

前文と次文で共通するする言葉を含めたり、次文では前文の内容について言及する。

<例>

酵素とは生体内で起こる化学反応の触媒である。
化学反応の触媒を例えるなら、工具に相当する。 ← 前文の「化学反応の触媒」について
設計図であるDNAを元に、工具である酵素が物質を様々な形に変化させる。 ← 前文の「工具」について


体言止めを適度に使うとリズム感があって良い文書になる

「~する」を省略した書き方。
文を短くできるメリットはあるが、用いすぎるとメモ書きのようになってしまう。
また、長い文章であっても、うまく使えばリズム感があり余韻を感じさせる文章になる。

<例>

おじいさんの山羊が逃走しました。 ← 通常
おじいさんの山羊が逃走。 ← 体現止め

例:体言止めなし

乳酸菌は嫌気性の菌である。
嫌気性なので酸素があるところでは生育できないように思える。
しかし、実際は酸素があっても生育できる。
酸素をエネルギーに変えているわけではない。
つまり、酸素は不必要というだけである。

例:体言止めあり

乳酸菌は嫌気性の菌。
嫌気性なので酸素があるところでは生育できないように思える。。
しかし、実際は酸素があっても生育可能。
酸素をエネルギーに変えているわけではない。
つまり、酸素は不必要というだけである。


複数の項目列挙の書き方

基本系

<例>

ペットにはイヌ、ネコ、ハムスターの哺乳類、イグアナ、カメの爬虫類がいる。

3つの事柄の列挙である場合。
「はじめに」、「続いて」、「最後に」

<例>

はじめにイヌが仲間になり、続いてサルが、最後にキジが仲間になった。

4つの事柄を列挙する場合。
「まず」「そして」「さらに」「最後に」

<例>

まずイヌが仲間になり、そしてサルが、さらにキジが、最後にカニが仲間になった。

2つ以上の事柄を列挙する場合
「第一」→「第二」→「第三」

<例>

第一にイヌを仲間とし、第二にサルを、第三にキジ、第四にカニ、第五にハチを仲間とすべきである。

大量の列挙する場合、グループごとに分けながら列挙すると良い。

<例>


桃太郎の仲間は最初はイヌ、サル、キジ、カニであった。 カニに組するものとしてハチ、ウス、クリ、牛フンが仲間となった。川辺に住むものとしてカッパ、蛙、イモリ、オオサンショウウオ、ウナギ、肺魚、蛙の子オタマジャクシが仲間となった。

接続詞は前文と後文を関係に意味を持たせる言葉である

接続詞の種類
関係性接続詞の例文章例
結論 つまり、このように、ですから、したがって、ようするに、 畑10アールの微生物が保有する窒素は10kgになる。 畑で施肥する窒素の目安も10kgである。 つまり理論上、施肥は不要である。
別の案 または、もしくは、それとも、あるいは、およびに 微小藻類、またはラン藻は葉力体をもっているため、光からエネルギーを得ることができる。
逆説 しかし、だが、ところが、が、でも 畑10アールに必要な施肥の窒素は10kgである。 ところが、畑の土壌菌は10kgの窒素を保有している。
次の事柄へ転換する 次に、第二に、ところで、 原核生物は細胞壁をもたない。次に真核生物は細胞壁をもつ。
続き それで、そして、また、すると、こうして 微生物には原核生物、そして真核生物がいる。
理由や原因 なぜなら、すなわち、だから、なぜかというと 真核生物は細胞壁をもつ。なぜならウィルスなどの侵入から守るためである。
由来、原因 による(に因る、に拠る )、により 葉緑体による光合成。
次の展開、次の疑問 では、それでは 土壌の微生物だけで窒素は十分のはずである。 ではなぜ、肥料を施肥するのか?
※ほかにも多数の種類がある。

「が」のあとに続く文は結果を書くとよい

「が」のあとに続く文は結果を書くとよい。また逆説のような印象になる。一つの文で使いすぎてはいけない。
<例>
猫に薬を飲まそうとした、逃げられてしまった。


「が」は結論の先延ばしとしても使える。
<例>
猫に薬を飲まそうとした、まだ飲ませないでおこうか。


「が」は基本的な格助詞である。
格助詞は名詞と述語などをつなぐもので、他に「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」がある。

三段論法

大前提、小前提、結論の3つの命題から結論を導き出す論法で、アリストテレスが整備した。
大前提と小前提は真であること。

<例>

すべての生物はタンパク質を持つ。 ← 大前提
自然界でのタンパク質生成は極めて困難である。 ← 小前提
自然界で生物発生は極めて困難である。 ← 結論


一段論法というものがもあるようだが、説得力は低い。
<例>
生物は何もないところから自然発生するものである

文から無駄な装飾を省くと、キレのある文になる

装飾の省き方

重要でない形容詞を省いたり、動詞や接続詞をよりシンプルな表現に置き換るとスマートな文章になる。

装飾を省く利点

文から無駄な装飾を省くと、キレのある文になる。
重要な点をすぐに理解させることができる。
意味が通じる範囲で削ること。

装飾の利点

文章に装飾を入れると微妙なニュアンスを伝えることができる。
情景が思い浮かびやすい。
自然な形で細かい情報を伝えられる。

<例・装飾あり>
数匹の黒いカラスが荒らした生ごみを、汚れたいやしい近所の猫が食べ散らかすため、ゴミ捨て場のゴミ袋には大きなネットをかけることになった。


<例・装飾を省く>
カラスが荒らしたゴミを猫が食べ散らかすため、ゴミ捨て場にネットをかけることになった。


脳の記憶方法に基づいて、理解のさせる方法

脳の記憶の方法は過去の類似事柄を参照したり、抽象化、 グループ化することが行われ、ほぼ無限に記憶できるとも言われる。
しかし、数字の羅列など情報をまるごと記憶する容量はかなり低い。

意味を持たない文字の並びは文章数は短くても記憶しにくい。当然理解不能である。
<記憶しにくい文字列の例>GYAKJFYkd6


意味を理解済みの言葉であるなら、記憶と理解がしやすくなる。
Neko,Yagi,Inu,Niwatori,Kame,Buta,Usi,Tora


言葉を長くしても意味を持つなら理解できる
大きなネコ、巨大なやぎ、赤い犬、老いたニワトリ、近所の豚、逃げない牛、おとなしいトラ


類似する言葉の羅列は脳に混乱を招く。脳は類似事柄を参照する仕組みであるためである。
大きなネコ、小さな子猫、赤い犬、赤い猫、大きなニワトリ、小さい犬


類似する句でも並べると理解しやすくなる。脳にグルーピング化して記憶する機能があるためである。
大きなネコ、大きなニワトリ、小さな子猫、小さい犬、赤い猫、赤い犬


結論
まるごと記憶する容量の限界があるので、話言葉には一文にたくさんの言葉を含めないほうが良いかもしれない。
特に一般的でない言葉を用いる場合そう言える。

相手があらあらかじめ知っている有名な文章を参照して説明するなら、より深い理解を与えることができる。
なので話相手が どの程度の知識があるか、まず知ることも重要だろう。

類似する事柄は混乱を招くため、うまくグループ化して並べるようにするなら理解させやすくなる。

例え話は、脳があらかじめ知っている複雑な事柄を類似参照しているので、理解させるのに最適な手段と言える。

講話から情報を得、収集する

聴く人の状態に合わせた話し方をする

質問されるのをを嫌うが、意見を言うのが好きの人がいる。
疲れていて乗り気のない人には説明をしても効果が薄い。
このように人の状態は異なるので、それに合わせた話し方をせねばならない。

言葉足らずに気を付け、読み手に誤解を与えないように

猫をたたくとすり寄ってきた。
← 読み手に誤解を与えるかもしれない。
猫をエサで軽くたたくとすり寄ってきた。
← 誤解なく伝わる

キリストの教え方

専門家向けなら専門用語を交えた話をする

専門用語を使わずに話をすると長く難しい話になる。
双方が専門分野に通じているなら、専門用語を交えたほうが正確に伝わる。
どちらかが専門分野でなければ、専門用語は使うべきでない。

聞く状態でないと話は聞かれない

聞く状態でないと話は聞かれない。
最初に興味のありそうな話をして思考を活性化させる。
その後、本題に入る。

話を聞くかどうかは外見も影響する

服装がよくないと人は話を聞かないこともある。
WEBサイトにおいてもデザインが悪いと読まれない。

服装が良いと逆に怪しまれることもある。
WEBサイトにおいても貴重な情報はデザインが悪く、読みにくい文章の中にあったりする。

読み手または聞き手の状態に合わせる

聞き手を分類する

質問に対する意見や反応は聞き手ごとにことなる。
文章の場合は、不特定多数の人々に伝えるため、読み手ごとに分類する必要はあまりない。
1対1で話す場合は、聞き手の反応を予想して、応対を変えることになる。 あらかじめ聞き手の種類を分類しておくと混乱せずにすむかもしれない。

自然農法を説明するときの聞き手を分類する例

健康に関心がある人
慣行農法に従事する人
自然農法に否定的な人
自然農法をある程度知っている人
自然農法に詳しい人
農業に無関心な人
>

「目が滑る」状態

「目が滑る」とは文章を目で追っているのみ頭には入ってこない状態である。 最初と最後しか理解できない。 話を聞くときにも同じことが起こる。

目が滑る対策

読み流すだけである程度理解できるような文章にするには以下の方法がある。

名詞を動詞にする

「名詞 + する」の型

一部の名詞のみ動詞化できる。

<型>

名詞 + する
名詞 + をする

<例>

  • 勉強する
  • ネクタイする
  • 出発する
  • 破壊する
  • ググる←流行している動詞
  • 勉強をする←「を」を付け足し
  • 1万円もする←数値系も動詞化可能
  • イモる←一部で通用する造語

「名詞 + をしている」の型

「する」では動詞化できても「している」にすると不自然な意味になる場合もある。

<型>

名詞 + 「をしている」

<例>

活動をしている
出発をしている←不自然

名詞を形容詞化する

「ヤギ」を形容詞にしてみる。

<例>

  • ヤギのような猫
  • ヤギっぽい猫
  • ヤギらしい猫
  • ヤギ猫

動詞を名詞化する

動詞を名詞の前に入れ替えると一つの名詞になる。

<例>

ネコが遊ぶ←入れ替え前
遊ぶネコ←入れ替えると一つの名詞に

動詞を形容詞化する

<型>

名詞 + 「~な」
名詞 + 「的な」

<例>

  • 食べられそうな草
  • 飛びそうなニワトリ
  • 飛びたそうなニワトリ←表現は1つだけでない
  • 労働的なヤギ
  • 遊ぶような猫←意味がよく分からなくなるケースもある

動詞を名詞化する

<型>

動詞+「の」
動詞+「こと」
動詞+「すること」

「逃げる」を名詞化してみる。

逃げるのが猫の特技
逃げることが猫が得意とするもの
逃走は猫の得意とするもの。←「逃げる」を二字熟語の「逃走」に置き換え

「逃げる」に重きを置いた文章

逃走することは猫の得意とする行動である。

形容詞を名詞化する

形容詞から「い」を「さ」や「み」に置き換えると、名詞化する。
ただし、すべての形容詞がこの法則にあてはまるわけではなく、例外も存在する。
「い」を抜くだけで名詞化する形容詞もある。

<型>

形容詞 + 「さ」
形容詞+「み」
「い」を抜く

<例>

形容詞名詞化
「赤い」「赤」「赤さ」「赤み」
「美しい」「美」「美しさ」「美しみ」
「苦しい」「苦」「苦しさ」「苦しみ」
「暑い」「暑さ」  意味不明になるケース→「暑しみ」

形容詞を動詞化する

形容詞に「くする」、「させる」を付けると動詞化する。
少ないケースだが「める」をつけると動詞化するパターンもある。

<型>

形容詞 + 「くする」
形容詞 + 「させる」
形容詞 + 「める」

<例>

形容詞動詞
「赤い」「赤くする」「赤くさせる」
「美しい」「美しくする」「美しくさせる」
「苦しい」「苦しくする」「苦しくさせる」「苦しめる」
「暑い」「暑くする」 「暑くさせる」

名詞と動詞を入れ替える

名詞と動詞を入れ替えることができる。
なお、入れ替えると一つの名詞になる。

<例1>

入替前入替後1入替後2
ネコが追う 追いかけるネコ 追いかけるネコ
猫がネズミを追う ネズミを追う猫 ネズミを追っている猫

目的語は動詞の目的を指す語である

基本的に「~を」と続く、動詞の目的を指す語である。
「~を」の他に「~に」、「~が」と続くパターンがある。
目的語となる品詞は名詞や代名詞である。

<型>

目的語 + 「を」 +動詞
目的語 + 「に」 +動詞
目的語 + 「が」 +動詞

<例>

ヤギを食べる
ヤギに与える
ヤギが歩く
それが歩く←代名詞を目的語としているパターン

断定形と推量形

推量形ばかりだと、説得力のない文章になってしまう。
証拠に基づかない物事を、断定形で書くと信頼が損なわれる。
よって証拠をよく調べ、文章をなるべく断定形で書くのがのぞましい。

<推量形の型>

~かもしれない。
~でしょう。
~でしょうか?

<断定系の型>

~である。
~しています。
推量形自然農法は健康に良い作物を生産できるかもしれない。
断定形自然農法は健康に良い作物を生産できるのである。

話す前にあらかじめ思考を行い、説明の準備をする

いきなり難しい説明を人にすると、頭がついていかず上手く説明できない。
話す1分ほど前にあらかじめ思考を行い、脳の状態を会話モードにする。

聞く側にとっても同じである。いきなり難しい説明をされると困惑する。
なので聞く側に簡単な話から始め、説明を聞く準備をさせることは良いことである。

あらかじめ頭の準備をすることは、文章を読んだり、他の作業にも応用できそうである。

迷ったら、最後に話す一言を思い出す

自分が何を話しているか分からなくなることがある。
そのときは結論となる一言を思い出せばよい。
そのためは、結論は一文で納めておく。

結論を先に話すと聞き手は安心する

予め結論を決めておく。
そして、聞き手に先に結論を話すと、聞き手は何について話しているのか分かるので安心する。
結論の代わりに目的でも良い。

話す理由を伝えると聞き手は安心する

なぜ話すのか理由を伝えると、聞き手は話す内容の理由を知り安心する。

利を伝えると聞き手は安心する

相手の利に繋がるようにすると、聞き手は役に立つ話だと思う。
あやしいと感じられることもある。

人に説明する前に筋書きを作っておく

あらかじめ筋書きを作っておけば、何を話せばよいか迷わなくなる。
とはいえ、筋書き通りに話を進まないこともよくあるので、あくまで参考程度にとどめておいたほうが良いかもしれない。
アドリブにも対処できるよう、知識および情報をよく取り入れることである。

不要な主語や代名詞を削る

不要な主語や代名詞を削って文章を短くまとめる。
短くすると重要な情報が伝わりやすい。

重複をなくす。同じことを繰り返さない(最初と最後は別)

同じことを繰り返している例
放線菌は枝分かれした菌糸を持つ細菌である。 放線菌は枝分かれしたを持っているので、菌糸を根のように張り巡らせる。


修正
放線菌は枝分かれした菌糸を持つ細菌である。 その菌糸を根のように張り巡らせる。


序論の内容を思い出させるため、結論で同じことをもう一度書くのは良い。

文章は短く小分けする

文章を短く小分けすると読みやすくなる。
とはいえ、短い文章ばかりだと箇条書きじみてしまうので、長い文章も少しはあったほうがよい。
長い文章であっても読みやすい文章は存在するからである。

同じことを繰り返す反復文に注意

反復が含まれている文
逃走するネコが逃げる

以下で十分、意味は伝わる
猫が逃げる

主語は文章中で早めに出すようにする

主語は文章中で早めに出てくると分かりやすくなる。
ただし、主語と述語を短くすることと相反するので注意する。主語と述語が離れすぎると分かりにくい文章になってしまう。

主語と文章が近い
怒ったら庭を飛び出した帰ってきた

主語を早めに出す
を怒ったら庭を飛び出したが帰ってきた

「こそあど」言葉である指示語は使いすぎてはならない。

例1

少し分かりにくい指示語の用い方
植物の三大栄養素はカリウム、リン、窒素である。 それにはバランスも重要である。 →「それには」が指している言葉が少しあいまいである。
指示語を使わなかった場合
植物の三大栄養素はカリウム、リン、窒素である。 三大栄養素のバランスも重要である。

例2

長い文章ほど指示語を使いすぎないほうが良い。しかし全く使わないのもよくない。指示語は少しだけ用いるとよい。

指示語を多用
代謝活性は体の大きさに反比例する。そのため微生物は他の生物と比べて非常にそれが高い。そして代謝活性が高いと、それの増殖速度も速い。

指示語を全く使わないとくどくなったりリズム感がなくなる
代謝活性は体の大きさに反比例する。微生物は他の生物と比べて非常に代謝活性が高い。代謝活性が高いと増殖速度も速い。

少しだけ指示語を入れるとちょうどよくなる
代謝活性は体の大きさに反比例する。そのため微生物は他の生物と比べて非常に代謝活性が高い。代謝活性が高いと増殖速度も速い。

「これ」「あれ」などの指示語は距離感によって使い分ける

話し手または聞き手から近いものにはコ系、遠いものにはア系、距離感がないものにはソ系を使う。

コ系→近称

近くにあるものをほど、自然な表現となる。
遠くにあるものはやや不自然な表現となり、図鑑から指し示しているような表現になる。
次の例では、近くにある印象のあるミジンコから、遠くにある星ベテルギウスまでを「これ」で表現してみる。

<例>

  • これはミジンコです。
  • これは鉛筆です。←近くの物にコ系を使うと自然
  • これは猫です。←近くにいる猫をイメージする
  • これはスカイツリーです。←遠くの物にコ系を使うと不自然
  • これはベテルギウスです。

ア系→遠称

遠くにあるものほど自然な表現になり、近くにあるものはやや不正全な表現になる。 近くにある印象のあるミジンコから、遠くにある星ベテルギウスまでを「あれ」で表現してみる。

<例>

  • あれはミジンコです。
  • あれは鉛筆です。←近くの物にア系を使うと不自然
  • あれは猫です。←遠くにいる猫をイメージする
  • あれはスカイツリーです。
  • あれはベテルギウスです。←遠くを指している感じになる

ソ系→距離感なし

距離感がない印象を与える。
近くにある印象のあるミジンコから、遠くにある星ベテルギウスまでを「それ」で表現してみる。

<例>

  • それはミジンコです。
  • それは猫です。
  • それは鉛筆です。
  • それはスカイツリーです。
  • それはベテルギウスです。

ド系→選択

疑問文や選択要素のあるものに。
「これ」、「あれ」、「これ」とは使い方自体が異なる。

<例>

どれかはミジンコです。

すばやく文章を書き、後で校正する

美しさを気にせず、思いつくまま文章を書く。
その後、校正する。

実際は、思いつくものがないことが多い。
そのため、先に情報収集や、思案が必要になる。

目次やセクションが多くなった時のまとめ方

セクションに関しては単純にページ(ファイル)を増やせばよいだけである。

目次の場合は少々難しい。
目次項目数が30件を超え始めたら、グループ分けを始める。

あいまいな目次項目はグループ分けが難しい。
なので、明らかにグループとして分けやすい目次項目だけ抜き出してまとめる。
あいまいな目次項目はとりあえずグループ分けを保留する。
グループ分けした場合、グループ用目次を新たに作ること。

目次項目が500件を超えるあたりから、ブラウザの処理速度が体感的に落ちてくるのが分かる。(JSによる目次に対する付加機能があるとき)
この場合、大きなグループのみ別ファイルに移動させる。

1行情報とセクションのタイトルを一覧化する場合、混在は避けた方が良い。
読むときに負担となるからである。

農業記録のまとめ型

  1. 作物に対してどんな作業を行ったか
  2. 作物の特筆すべき状態
  3. 前回との比較
  4. 初回やタームポイントからの日数
  5. 作物の大きさ、花数、実数などのスカラー量

難しい多くの事柄を説明する場合、一つだけ説明し、他は疑問を列挙する

マトリクスの考えに近い。
縦要素と横要素を説明すると、相手はすべての内容が分からなくても全体を把握できるかもしれない。

余分を省き、一文をなるべく短くする

余分を省き、一文をなるべく短くすると伝わり安くなる。
短くするコツは俳句である。一つの句に多くの意味を持たせるなら文を短くできる。

長文
ゴーヤチャンプルーを食べるため、チケットを購入して飛行機に乗り沖縄へ発つ。


短くする
ゴーヤチャンプルーを食べに沖縄へ発つ。


さらに短く
ゴーヤを食べに発つ。


係り受けとは?

係り受けとは文章内の2つの文節が結びついていることである。
前の文節が、後の文節を結びつけることを「係り」といい、 逆に後の文節が、前の文節と結びついていることを「受け」という。

例:

猫がエサを食べる

3つの文節に分けることができる。
「猫が」、「エサを」、「食べる」

文節を2つ結びつけて、係り受けにしてみる。
猫がエサを
猫が食べる
エサを食べる


係り受けには強弱の概念が存在する。

強い係り受けとは、もっとも重要な意味をもつ結びつきであり、 弱い係り受けとは、意味の弱い結びつきである。
状況によって変わるが例文の場合、「猫が食べる」がもっとも強い結びつきと言える。
逆にもっとも弱そうな係り受けは「猫がエサを」である。
また、2つの文節が意味的に乖離している場合、係り受けとならない。

係り受けの応用

自然言語解析などの情報技術に使われる。

語順の入れ替え

長めの文章の語順を入れ替え一文でまとめる場合、主語と述語を近づける方法と、主語と述語をそろえる方法がある。
それ以外の語順入れ替えは、複数の文に分けて書くことになる。
どちらが最適かは決まっていないため、流れで決める。

主語と述語を近づける方法

貝を食べる大きな青い魚をモリで漁師狙う

主語と述語をそろえる方法

漁師が貝を食べる大きな青い魚をモリで狙う
漁師が青い大きな貝を食べる魚をモリで狙う。

上記以外の語順入れ替え

貝を食べる魚を狙う漁師。その魚は青く大きい。
漁師は魚を狙う。その魚は貝を食べ青く大きい。

誉め共感する

否定ばかりはよくない。
良い点は誉め、共通するとこを探し共感する。

政治や宗教については共通の話題を

政治や宗教について話すとき共通する土台を据える
共通するところがあれば共感する。
誉めるべき点があれば誉める。

話す内容を筋書き化する

話す話題をセクションごとに分ける。
セクションのタイトルだけを抜き出し、筋書きとする。
こうすることで一つのセクションに話すことに集中し、別のセクションについてはひとまず考えずに済む。

直感では分かるが詳細が分からないことを伝える方法

直感では分かるが、詳細が分からない場合、どのように伝えるのが適切か?
類似した物事から説明すると良い。

"行間"が離れていると分かりづらい文章になる

"行間"が離れているケース
植物には細胞壁がある。
そのため病気に強い。


"行間"を補う
植物には細胞壁がある。
細胞壁があると細菌が侵入しづらくなる。
そのため病気に強い。


※ただし、専門家に対しての文章なら行間を離してもよい。