VagrantのインストールからCent OS7を仮想OSとして実行およびログインするところまで

VagrantはVMWare, VirtualBox などの仮想OSを簡単に利用するためのラッパー的なツールである。
「box」という仮想OSイメージを指定してコマンドを実行するだけで、VMからSSH環境の設定までやってくれる。
本番環境をシミュレートするという目的がある。

Dockerとの関係


VagrantはDockerより上位の管理ツール。
Vagrant → 仮想OS(Cent OS7) → Docker → 仮想OSその2 → Apacheなど

手順

Windows10,64bitのPCにて検証。
コマンド実行にはGit for Windowsの Git Bashを使用している。 (参考:Git for Windowsのインストール
  1. 公式サイトからインストーラ(例 vagrant_2.2.3_x86_64.msi)をダウンロードする。
  2. 特に面倒な設定はないので道なりにインストールを進める。最後まで進めるとPC再起動が促される。

  3. インストールの確認を下記コマンドにてGit Bash、またはコマンドプロンプトで行える。
    	$ vagrant --version

  4. Vagrant単体では役に立たないのでVirtualBoxをインストールする。
    公式サイト からインストーラ(例VirtualBox-6.0.4-128413-Win.exe)をダウンロードする。
  5. VirtualBoxのインストール。幾つか設定があるがデフォルトのまま進めていく。
  6. 下記画面が表示されたらVirtualBoxのインストール成功。
  7. 続いて仮想OSのインストールを行う。まず最初に、任意のディレクトリ(例:vagrant_test1)を作成しカレントディレクトリにする。
    				$ mkdir vagrant_test1
    				$ cd vagrant_test1
    			
  8. 仮想OSのイメージであるBoxが必要になる。boxはネット上に存在するが公式サイトでも用意されている。 ( 公式サイトでの入手先 )
    今回はCent OS 7 を仮想OSにする。
    遷移先ページ内から「vagrant init centos/7」文字列を入手しておく。
  9. 「vagrant init」コマンドを実行する。
    $ vagrant init centos/7
  10. 「Vagrantfile」が作成されるのでテキストエディタで開く。
  11. Vagrantfileファイル内の「# config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"」 となっている箇所のコメントを外して保存。
  12. 「vagrant up」コマンドを実行する。
    $ vagrant up
  13. 以上で仮想OSの作成終了。
    VirtualBoxの画面で仮想OSが実行されているのが確認できる。
  14. 仮想OSにログインする。
    $ vagrant ssh

参考リンク

公式サイト
【初歩の初歩】Vagrantのインストールと使い方を簡単解説
dockerとvagrantの違い言える?新人エンジニアでも分かった気になれる俺流まとめ
Vagrantとdockerを使って快適な開発環境を作る(サンプルあり)
VagrantとDockerについて名前しか知らなかったので試した