2022年7月8日。日本の民主主義史に深く刻まれる事件が奈良で起きました。
参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相が、手製の銃によって背後から撃たれ、命を落としました。
容疑者・山上徹也は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)による献金問題によって家庭が崩壊したと供述。母親は約1億円を献金し、生活は破綻。事件が明るみに出た後、日本中で宗教と金、政治との癒着が強く問題視されました。
この事件は、ただのテロ事件ではありませんでした。
「宗教が人の人生を奪えるほどの影響力を持ちうる」という現実と、そこに潜む巨大な貪欲さを露わにしたのです。
聖書は古代から一貫してこう語っています。
「彼らは貪りのためにあなたたちを利用する」(ペテロ第二 2:3)
宗教の名を語り、信者の心ではなく“財産”を狙う指導者。
これは現代でも繰り返される現象です。実際、旧統一教会の献金問題は、まさにこの聖書の警告を思い起こさせました。
「宗教を利得の手段と考える者がいる」(テモテ第一 6:5)
宗教が慈善や道徳ではなく、ビジネス化したとき、信仰は変質します。
宗教が“金を吸い上げる装置”になったとき、それは堕落した宗教だと聖書は断言します。
「あなたがたはこれを強盗の巣にしている」(マタイ 21:13)
神の名を盾にしながら、内側では金銭や権力をむさぼる宗教。
聖書は、それを最も強い言葉で糾弾します。
“人々の家を食い尽くし、見せかけの長い祈りをする”(マルコ 12:40)
表向きは荘厳で清く見えても、実態は貧しい人を食い物にする宗教──依然として世界各地で見られる現象です。
「偽りの宗教は王たちと売買をした」(黙示録 17章)
バビロン大の女は偽りの宗教の象徴。政治や富と結びつき、人を支配する存在です。
旧統一教会と政治の密接な関係が暴露されたこと、制度として解散命令に至ったことは、この預言を想起させるほど象徴的でした。
| 本物の信仰 | 偽りの宗教 |
|---|---|
| 愛・正義・隣人の助け | 利益・豪華・支配 |
| 神を中心 | 金を中心 |
| 謙遜 | 権力との癒着 |
| 無償の奉仕 | 信者を利用する |
「金を愛することは悪の根源」(テモテ第一 6:10)
聖書の指摘は明確です。
金銭欲に支配された宗教は偽物だ。
事件が突きつけたのは、宗教と政治の癒着、そして人々の生活を破壊するほどの献金制度という問題でした。
なぜ宗教が人を救うどころか苦しめるのか?
聖書は、すでにその答えを示していました。
「貪欲な宗教は、人々と神の関係を壊す」
聖書が教える本来の宗教は、富でも儀式でも権力でもありません。
それは、
そしてこう警告するのです。
神の名を利用して金を集める宗教は、必ず裁かれる。
安倍晋三銃撃事件は、日本社会に宗教の闇を問い直させた事件でした。
この出来事を教訓に、私たちは宗教の名を騙る貪欲さに惑わされず、本物の信仰がどこにあるのかを見極める必要があります。