箴言 17:24 の考察：「愚かな人の目は地の果てまでもさまよう」

🔍 聖句の内容

🧠 意味の考察

• 1. 識別力のある人は目標に集中している
  現実をしっかり見据えて知恵を掴もうとします。ヨシャファト王も「私たちの目はあなたに向かうのみです」（歴代第二 20:12）と祈り、焦点が定まっています。
• 2. 愚かな人は目的を失い幻想を追い求める
  「地の果てまでもさまよう」とは、現実離れした希望や表面的なものに惑わされ、知恵から目をそらしていることを示します。
• 3. 霊的無関心や空虚な活動の象徴
  マタイ13:15のように、心が鈍く、重要な真理を見ようとしないことと通じます。ヨブ17:7も霊的な疲弊を「目がかすむ」ことで描いています。

🗾️ 補足：目の比喩としての機能

聖書では「目」は心の状態や意識の方向を象徴します。

• 善悪の判断（箴 6:13, 16:30）
• 哀れみや無関心（申 19:13, 箴 28:27）
• 霊的健康や活力（申 34:7, サム上 14:27-29）

愚かな人の「さまよう目」は、目的意識の欠如や思考の散漫さの象徴といえます。

✍️ まとめ

「愚かな人の目は地の果てまでもさまよう」とは、目の前の真理や知恵に注意を向けず、遠くの空虚な理想を追い求める姿を描いています。 識別力のある人は、現実の中で神の導きと知恵を見極め、それに集中することができます。

■ 参考聖句集

• 申命記 19:13 — 哀れみの欠如について
• 詩編 35:19 — あざ笑う敵の態度
• 箴言 6:13, 16:30 — 目配せと悪巧み
• マタイ 13:15 — 心の鈍さと霊的拒否
• 箴言 28:27 — 無関心の危険
• サムエル第一 14:27-29 — 目と活力の関係
• 申命記 34:7 — モーセの健全な視力
• ヨブ 17:7 — 霊的な疲弊
• 歴代第二 20:12 — 神への焦点